
女性は7の倍数が節目の年ですよ。7歳、14歳、21歳、28歳、35歳…
中年太り対策に乗り出しました
こんにちは。あやめでございます。
えー。
ワタクシ、現在42歳でございます。
もうね、立派に中年よ。
で、体型も中年らしく、腹が出ております。
これが凹まないんだわ。
いやね、ダイエットらしきことはしてるのよ?
産後の骨盤矯正に通ったり、エクササイズをしてみたりして、多少は産後太りも解消されてはいるのよ?
ゾゾスーツで体型の計測もしたりして、定期的にチェックしているのよ?
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ゾゾスーツで計測(運動してない時)

でも今もおなかが出てるんだわ。
ちょっとやそっとの運動では、中年の腹は凹まないのですよ。
で、こんな本見つけちゃった。
太りやすく、痩せにくくなったら読む本 ~医師が教えるほんとうのダイエット~
もうね、タイトル通りの本でした。
女性は35歳を過ぎると、どうして太りやすくなるのか。
食事を減らしても、20代のように体重が落ちないのはなぜか。
ダイエットについての誤解。
その辺りのことが書いてあり、とても腑に落ちましたよ。
今日は本の中身について、ちょこっとご紹介しますね。
中年太り=加齢太りは「腎」のせい
この本の著者はお医者さん。
イギリス留学中に漢方医学に出会い、帰国後に医学部入学、医師になったという経歴の方です。
今回の本「太りやすく~」の他にも、漢方の知恵で女性の不調に向き合うような本をいくつか書いておられます。
で、この本では35歳以降の女性の肥満について書いてあります。
「腎」が年齢とともに衰えていくと、人は太りやすくなる。
このことを漢方医学では「腎虚(じんきょ)太り」というそうですが、女性の場合、35歳から腎が衰え始めるそうです。
なので、35歳以降は腎気を減らさない、むしろ腎気を補うような生活をすれば老化を遅らせることができる、つまり太りにくい体になる、という話。
で、「腎」って何ですか。
漢方医学の「腎」とその働き
漢方医学でいう「腎」は、西洋医学の腎臓の機能のことに加え、次のような機能に関係していると考えられています。
- 成長や発育、老化
- カラダを温める
- 生殖機能(女性ホルモンを含む)
- 水分代謝
- 歯、骨の機能など
腎のエネルギーを「腎気」といい、このエネルギー量は生まれたときから決まっているそうです。
そして腎気は28歳でピークに達し、35歳を機に減っていきます。
では腎気が減ると、どんなことが起こるのか。
- やる気や元気がなくなる
- 体が冷えやすくなる
- 骨がもろくなる
ザ・老化。
西洋医学でも同様のことが言えるそうで、卵巣機能が低下し、女性ホルモンが少なくなるのがこれくらいの年齢だそうですよ。
確かに、ハイリスク扱いの高齢出産は35歳以上を指す言葉ですしね。
自分のことをふりかえってみると、35歳ごろからお酒が残るようになったり、仕事のやる気が昔ほどじゃないなと感じたり。
なるほど納得の年齢です。
で、腎気が減ると、女性ホルモンの働きも低下します。
女性ホルモンには脂肪を分解させる働きがあって、これも低下してきます。
それで脂肪がつきやすい=太りやすい体になっていくんですね。
若いころと同じダイエット法では痩せないワケですわ。
腎気を養ってアンチエイジング
歳をとると腎気が減り、なんだかんだで太りやすくなる、というのは分かりました。
では腎気が減らないようにすれば、太りにくくなるよね。
さらに腎気を補えば、老化にも抗えるのでは?
そのために、大切なことは3つ。
食事、睡眠、運動です。
次から1つずつ見ていきましょう。
食事:「腎」には塩辛いもの
まずは食事。
この本では、食事制限は勧めていません。
加齢で代謝も胃腸の働きも落ちているので、ヘタに「昼はパンだけ」みたいなことをすると、かえって太りやすくなるとか。
なので、ちゃんと食べろ派です。特にたんぱく質。
漢方医学では5つの味の性質が「腎」を含む5臓に関係してお互いに作用すると考えられています。
五味五臓を一覧にしたのがこちらの表。
五味 | 五臓 |
甘味(甘い) | 脾(胃腸、消化吸収) |
辛味(辛い) | 肺 |
鹹味(塩辛い) | 腎(女性ホルモン、内分泌) |
酸味(酸っぱい) | 肝(自律神経) |
苦味(苦い) | 心 |
お互いの相関関係は、こんな感じになります。
「腎」を養うには、塩辛いもの。
塩辛いものの源といえば、海水。
海水に関わる食材が「腎」の働きを高めてくれるそうです。
具体的にはこのあたりですね。
黒い食材
黒豆、黒ゴマ、黒米、黒きくらげネバネバ食品
山芋、なめこ、もずく海水に関わる食品
わかめ、昆布、ひじき、貝類、いわし、うなぎ木の実・豆
栗、クルミ、マッシュルーム、なた豆
塩辛いものなので、調味料も塩、みそ、しょうゆなどが「腎」によし。
とはいえ、塩分取りすぎも「心」に負担がいきます。
高血圧や心筋梗塞なんかが心配ですよね。
そこで、塩分の取りすぎを抑えるのは「苦味」。
塩を選ぶときに、にがりの含まれるものを選ぶといいそうですよ。
また、甘味が「腎」の働きを抑制しちゃうので、甘いものはほどほどに。
どうしても甘いものが欲しい時は、酸味のあるもので食欲が抑えられます。
ケーキを食べるなら一緒にレモンティーを飲む、みたいな感じで。
睡眠:夜更かしは太る原因
次に睡眠。
夜更かしや睡眠不足は太りやすくなるのだとか。
1日のなかでも体のエネルギーが強い時間と弱い時間があり、一番弱いのは「丑三つ時」なんだそうです。
午前1時から3時の間ですね。
体のエネルギーが一番ないときに休まず活動していると、更に気を消耗して太りやすくなる、というわけです。
また、睡眠時間と食欲の関係を調べた実験があります。
5時間睡眠の人は8時間睡眠の人に比べて食欲旺盛になるホルモンが増え、食欲抑制ホルモンが減ったそうです。
睡眠不足で食欲増進!
これでまた太りやすくなると。
なんかわかる。
徹夜明けのラーメンおいしいもんねぇ。
太らないためには夜更かしせず、まとまった時間の睡眠を取るようにしないとですね。
運動:筋肉を増やして脂肪燃焼
最後は運動。
痩せやすい体になるには、筋肉が必要。
エネルギー消費のうち、6割は基礎代謝で行っています。
筋肉が増えるとカラダが温まり、代謝しやすくなるんですね。
とはいえ、35歳を過ぎると、激しい運動は逆効果。
急に運動しても、カラダそのもののエネルギー(腎気)が減りすぎてしまい、疲れがとれるのに何日もかかってしまいます。
なので、この本では「筋肉量を増やすこと」に主眼を置いています。
特に大きい筋肉、下半身を鍛えることで効率よく脂肪の燃焼を行えるとのこと。
巻末におススメのエクササイズが載っていますよ。
「健康美人」を目指す本でした
そんな感じで本の内容をさらっとご紹介しました。
私自身、痩せたいとは思ってるんですが、ガリガリになりたいわけではなくて。
出すぎた腹を引っ込めて、均整の取れた体型になりたいんですよね。
なので、漢方の知恵を使って健康的な体づくりを目指すこの本は、とても良かったです。
ちなみにですね、本には他にも加齢太りを防ぐヒントが沢山載っています。
- 体質別3つの太る原因
- 粗食は太る?
- 適度なストレスで太りにくい体に
- ダイエットを始める時季は春
文章も平易で読みやすく、どんどん読めちゃいます。
空き時間に気になる章から読むのもいいですよ。
中年太り対策に、王道のダイエットを説く1冊です。
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